比叡山の懐、ただ在るという贅沢。「THE THOUSAND HIEI」が描く無為の物語
喧騒を遠く離れ、標高の高い山道を辿る。視界が開けた先に広がるのは、幾重にも重なる山々の稜線と、静かに流れる雲の影。2027年春、比叡山の風土と歴史を五感で味わう新たな舞台「THE THOUSAND HIEI ── 無為奥山」が開業します。ここは、ただ宿泊するためだけの場所ではありません。比叡山延暦寺が紡いできた千年の祈りと、この地に湧き出る霊水の恵みに触れ、心身を静かに整えるための「療養」の場です。

比叡山の歴史と調和する「東洋療養リトリート」
かつて最澄が開いた比叡山延暦寺は、薬師如来を本尊とし、病を癒やす医王の山としての側面も持っていました。その歴史背景を現代の知恵で解釈したのが、この「東洋療養リトリート」です。滞在の軸となるのは、比叡山の湧水「日枝の霊水」。この清らかな水を中心に、食養生や鍼灸、そして温浴体験を通じて、自律神経を整え、内側から生命力を呼び覚ましていきます。山に立ち込める霧のように、ゆっくりと、しかし確実に身体の緊張が解けていくのを感じるはずです。

何もしないという美学。「無為奥山」に込めた想い
サブネームに掲げられた「無為奥山(むいおくざん)」という言葉には、作為を捨て、自然のままに在るという美学が込められています。京都という都市のすぐそばにありながら、ここは全く別の時間が流れる奥山。何かを達成しようとする意志を一度手放し、ありのままの自分を享受する。それは、現代において最も困難で、かつ最も贅沢な「自由」の形かもしれません。比叡山の自然が放つ静かな呼吸に自らのリズムを合わせることで、日常で曇ってしまった感性が、再び透明な輝きを取り戻します。

五感を研ぎ澄ます、静謐なる空間
全33室の客室は、余計な装飾を削ぎ落とした静かな佇まい。窓の外に広がる季節の移ろいそのものが、何よりのしつらえとなります。館内には、力強い生命力を感じさせる一本木のカウンターや、火の温もりが灯るレストラン、夜の深淵を味わうバーなど、素材の呼吸が聞こえてくるような空間が広がります。京都の「ザ・サウザンド京都」が大切にしてきた、一人ひとりの時間に寄り添うホスピタリティ。その精神は、この山の上で、より深く、より静かに、訪れる人を包み込みます。


施設概要
- 施設名
- THE THOUSAND HIEI ── 無為奥山
- 所在地
- 滋賀県大津市山中町730
- 公式サイト
- https:/
/ www.keihanhotels-resorts.co.jp/ the-thousand-kyoto/ plan/ special-offer/ the-thousand-hiei.html - 客室数
- 33室(スタンダード26室、スイート等7室)
- 開業予定
- 2027年春
- 主な施設
- スペシャリティレストラン、バー、スパ、鍼灸、インフィニティプール